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その7 : 天理教一枚刷り集

天理教文献資料の「天理教一枚刷り集」の紹介をします。

「一枚刷り」と呼ぶのは江戸期から明治・大正期にかけて盛んに刷られた一枚の図版(版画)です。個人記念の配りものとして自費出版したり、寺社の境内図や各地の名所案内としても出版されました。江戸後期の地震や洪水を告知する瓦版も一枚刷りです。

天理教の一枚刷りは明治20年代から出始めたようです。おぢばへの帰参者増加に伴い、参拝土産として作られました。教祖墓地の造営、教祖年祭、神殿普請、親里の拡張、信者詰所の建築などの度に一枚刷りが出版されています。

現在天理図書館には天理教関係の一枚刷りが約120点所蔵されています。図の描き方はやや誇張されていますが、事実に即して描かれていますので歴史資料としての価値もあります。

今回はその中から明治20年代のもの、2点を紹介しましょう。

「天理教会教祖改葬式行列之光景」天理教道友社 明治26(1893)年刊 32.4×45.6㎝

明治25年12月挙行の教祖墓地改葬式行列の光景を描いた図。勾田村善福寺から豊田の新墓地まで途切れることなく行列は続いている。『道の友』(現『みちのとも』)明治26年1月号の附録として作られた。

「神道天理教会本部之図」武田福蔵 明治29年刊 40.1×55.6㎝

明治20年代末のおやしき(教会本部)建物と、南屋敷と呼ばれた本席邸附近を中心に描いた図。建築が始まった各教会の三島出張事務所(詰所)も下欄にある。おやしき門脇に人力車、本席邸前に桜、北方遠くに教祖墓地が見え、教勢の拡大に伴い本部附近が急速に賑やかになった頃を描いたもの。

なお、平成22(2010)年、『おぢばがえりのお土産絵 一枚刷り版画集』を出版しました。

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