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蔵書数約150万冊の やまとのふみくら

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創立以来、収蔵された200有余の各種文庫は、それぞれ文庫としてのまとまりを解かれ蔵書中に分類されていますが、次の4点については、そのまま特別文庫として整備し利用されています。

 

綿屋文庫

 昭和13年、天理教中山真柱家より寄贈された連歌・俳諧書中心のコレクション。黄橙文庫、川西和露文庫、石田春風文庫、藤井紫影文庫、北田紫水文庫等を加え3万冊近く所蔵しています。
 中には、邦高親王筆『新撰菟玖波集』(重文)、最初の俳諧撰集『竹馬狂吟集』や、芭蕉・西鶴の自筆資料なども多く含んでいます。昭和29(1954)・61(1986)年に『綿屋文庫連歌俳諧書目録』第一・第二を刊行、令和2(2020)年には補遺分を追加刊行しました。

奥の細道行脚之図

 

古義堂文庫

 江戸時代の大儒伊藤仁斎にはじまる京都堀川の古義堂に代々伝来した資料を収蔵しています。内容は『論語古義』『童子問』『名物六帖』をはじめとする稿本類・日記・門人帳・遺品・手沢本など伊藤家に直接関係するもの、漢籍を主とする一般の書籍・書画などあわせて約5,500点10,000冊を数えるに至っています。蔵本中の『欧陽文忠公集』は国宝に指定されており、これらは昭和31(1956)年『古義堂文庫目録』として公刊されました。

古学先生肖像

 

吉田文庫

 京都吉田神社社家に累代伝承されてきた集書の一部を移管し、その名を残したもので、本館に収蔵されたのは約7,000点10,000冊。同家諸部署の神典類・日記・文書類などが主で、昭和40(1965)年『吉田文庫神道書目録』として公刊されました。本館ではこの文庫とは別に吉田家本の収集につとめています。『日本書紀神代巻』(国宝)、『古語拾遺嘉禄本』(重文)、また宣賢・梵舜等の講記・著註類など、その多くは『稀書目録和漢書之部』第三に収録しました。

国宝 日本書紀神代巻

 

近世文書

 奈良県王寺町の故保井芳太郎氏収集の近世大和の寺社・支配・庶民関係の文書・記録・地図等約6万点をもとに、その後のものを加えた約30数万点におよぶ地方史誌の大集成です。奈良県近世古文書館的性格を有し、昭和47(1972)・61(1986)・平成7(1995)・13(2001)・15(2003)年に「山辺郡」「高市郡」「十市郡」「式上郡」「式下郡」の地区別冊子目録を刊行しています。

天理教文献

 

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