その1 : 天理図書館の天理教文献室
天理図書館には天理教文献(天文献)室という部屋があります。その名の通り、天理教に関するあらゆる資料を扱う部署です。
天理図書館において天理教文献の占める位置は大変大きいものがあります。当たり前のことですが、天理教文献の蔵書数世界一の図書館です。当たり前と言っても、世界一ですからそれだけの自負と責任があります。「天理教学」の研究者や天理教について調査しようとする人に対して、天理図書館は文献情報を提供しなければならないと考えています。
これから、このページで天理教文献に関する様々な情報を発信をしていこうと考えていますが、今回は第1回目ですので概略をお話することにします。
天理教文献って?
「天理教文献」と聞いて、どんなものを想像しますか。普通に考えると「天理教に関する書物」ですね。でも「1冊の一部分だけが天理教について書かれたものは?」とか「書物だけ?」といった疑問が出ますね。そう考えると天理教文献を定義するのは難しいものです。
天理図書館が定義する「天理教文献」とは、一言でいえばやはり「天理教に関する文献」となります。そして1冊の本の一部分に少しでも天理教のことを書いていれば「天理教文献」です。さらに単行書だけでなく、雑誌、会報、文書、新聞、ポスター、チラシ、物品などを含みます。
「物品」の文字を見て疑問を感じた人もあるでしょう。これは主に記念物品です。ある記念に作成、配布した物品、例えば手拭い、団扇、湯飲み茶碗などに天理教に関する文字情報があれば「天理教文献」として扱っています。
とにかく、天理教に関するものを網羅的に蒐集しようという姿勢を持っています。しかし現在、情報過多の時代にその全てを蒐集するのは無理です。またそうすることの意味もやや薄れてきています。蒐集については現実的なところで行かざるを得ないと言ったところです。