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展覧会

開館記念展  

夏目漱石 -生誕百五十年を記念して-

開館記念展
開館87周年記念展
  • 会期:2017年10月19日〜11月12日
  • 時間:午前9時〜午後3時30分
  • 会場:天理図書館 2階展示室
  • 【 講演会 】 平成29年11月4日(土) 午後1時から 北川 扶生子氏 (天理大学教授)「新聞小説家・夏目漱石の誤算」
天理ギャラリー展
第161回展
  • 会期:2017年5月14日〜6月11日
  • 時間:午前9時30分~午後5時30分
  • 会場:天理ギャラリー(東京天理教館9F)
  • 担当:図書館
  • 講演会 平成29年6月3日(土)14時から ロバート・キャンベル氏 (国文学研究資料館 館長)「漱石先生の快楽と苦痛」

 慶応3年(1867)、江戸に生まれた夏目漱石は、今年で生誕150年を迎えます。
 開館87周年記念展となる今展では、彼の生誕を祝し、本館が所蔵する漱石資料の展示を企画しました。当館では、これまでにも67周年「漱石とその時代の作家」展(平成10年 1998)、74周年「近代作家の原稿」展(平成16年 2004)を開催しましたが、これらは他の近代作家との併陳でした。今回は、大作家の節目の年を記念する上から、全出品を漱石関係としました。
 英語教師となった漱石は、英国留学からの帰国後、東京帝国大学の講師に就任し、研究と後進の指導に努めます。その中で、明治38年(1905)、今なお読み継がれている代表作『吾輩は猫である』を友人に勧められて書きました。明治40年(1907)、大学教員の職を辞して朝日新聞社に入社すると、職業作家として本格的な創作活動を開始しました。作家としての活動は、わずか10年あまりの短い間でしたが、その間に『三四郎』や『硝子戸の中』をはじめ、多くの秀作を世に残しました。
 展示は、彼の生涯に沿って、学生時代・教師時代・作家時代に芸術作品を加えた4つから構成されます。明治の文豪というと、遠い存在のように感じられますが、自筆草稿に初版本、書簡や書画を通して、人には優しく、温もりのある身近な存在として感じていただければ幸いです。

出品目録

 正岡子規宛書簡 明治二十二年六月五日付
                     (『雁のたより』所収)
 正岡子規宛漢詩 明治二十三年十月二十四日付
                     (『雁のたより』所収)
 正岡子規宛書簡 明治二十四年十一月七日付
 内田魯庵宛書簡 明治三十七年十二月十二日付
 『学燈』第九年第一号 丸善 明治三十八年一月
 『ホトトギス』第八巻第四号
          ほとゝぎす発行所 明治三十八年一月
 『吾輩は猫である』第一冊
           大倉書店・服部書店 明治三十八年
 『I・AM・A・CAT Ⅰ』
      安藤貫一訳 大倉書店 明治四十一年六月
 『I・AM・A・CAT Ⅱ』
      安藤貫一訳 大倉書店 明治四十二年五月
 服部国太郎宛葉書 明治三十八年十一月四日消印
 姉崎嘲風宛書簡 明治三十九年二月十五日付
 『ホトトギス』第九巻第七号
          ほとゝぎす発行所 明治三十九年四月
 『坊つちやん』(自筆全原稿の複製)
                  番町書房 昭和四十五年
 内田魯庵宛書簡 明治三十九年五月二十九日付
 『漾虚集』(初版)
           大倉書店・服部書店 明治三十九年
 『鶉籠』(初版) 春陽堂 明治四十年
 白仁三郎宛書簡 明治四十年四月十二日付
 『虞美人草』表紙 橋口五葉原画
 『虞美人草』背表紙 橋口五葉原画
 『虞美人草』(初版) 春陽堂 明治四十一年
 『虞美人草』(社内版)
 渋川玄耳宛書簡 明治四十年七月十七日付
 服部国太郎宛『吾輩は猫である』印税領収証
               明治四十年八月二十四日付
 『三四郎』自筆原稿 明治四十一年
 『三四郎』(東京朝日新聞切抜 第一回)
                  明治四十一年九月一日
 『三四郎』表紙 橋口五葉原画
 『三四郎』(初版) 春陽堂 明治四十二年
 『三四郎』(社内版)

 「火事」自筆原稿 明治四十二年
 内田魯庵宛書簡 明治四十二年四月三日付
 『文学評論』(初版) 春陽堂 明治四十二年
 坪内逍遥・内田魯庵宛書簡
             明治四十二年五月二十四日付
 内田魯庵宛書簡 明治四十二年十二月十一日付
 「不折俳画の序」自筆原稿並びに
    『不折俳画』自筆画稿
 明治四十三年
 『不折俳画』上下(初版) 光華堂 明治四十三年
 小野崎淳芳宛書簡 明治四十三年六月十七日付
 橋口貢宛書簡 明治四十五年四月十六日付
 宛先不明書簡 明治四十年以降七月十日付
 金子薫園宛書簡 明治四十五年六月三日付
 「『明治百俳家短冊帖』天之巻序」自筆原稿
                      明治四十五年
 『明治百俳家短冊帖』天之巻
            秋元梧樓編 光華堂 大正元年
 「私の個人主義」自筆原稿 大正三年
 『硝子戸の中』自筆原稿 大正四年
 『硝子戸の中』(初版) 岩波書店 大正四年
 『道草』断簡 自筆原稿 大正四年
 『道草』(初版) 岩波書店 大正四年
 「びんに櫛そよと動きぬ今朝の秋」自筆短冊
                       大正四年頃
 「竹の垣結んで春の庵かな」
    (『不成帖』自筆画帖 部分)
 大正四年頃
 「樹木と岩図」(『不成帖』自筆画帖 部分)
                       大正四年頃
 『咄哉帖』 大正四年頃
 『不成帖』(複製) 大塚巧藝社

 <参考資料>
 「ゆたんぽに」画賛 明治三十年頃
 「日本文士階級鑑」(複製)
           日本近代文学館 昭和四十三年

<b>正岡子規宛書簡</b> 明治二十四年十一月七日付
正岡子規宛書簡 明治二十四年十一月七日付

<b>服部国太郎宛葉書</b> 明治三十八年十一月四日消印
服部国太郎宛葉書 明治三十八年十一月四日消印

<b>服部国太郎宛葉書オモテ</b> 明治三十八年十一月四日消印
服部国太郎宛葉書オモテ 明治三十八年十一月四日消印

<b>『吾輩は猫である』印税領収証</b>
『吾輩は猫である』印税領収証

<b>三四郎自筆原稿巻頭</b>
三四郎自筆原稿巻頭

<b>『三四郎』表紙</b> 橋口五葉原画
『三四郎』表紙 橋口五葉原画

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