天理図書館
蔵書数約150万冊の やまとのふみくら

< 戻る
ホーム ホーム > 展覧会 > 開館記念展  > 御伽草子 -奈良絵本・絵巻を中心に-

展覧会

開館記念展  

御伽草子 -奈良絵本・絵巻を中心に-

開館記念展
開館86周年記念展
  • 会期:2016年10月19日〜11月6日
  • 時間:午前9時〜午後3時30分
  • 会場:天理図書館 2階展示室
  • 特別企画【記念講演と琵琶語り】平成28年10月22日(土) 午後1時より  記念講演 「御伽草子の世界」石 川 透 氏 (慶應義塾大学教授) 琵琶語り 「小栗判官」玉川教海 師 (肥後琵琶奏者)

 天理図書館開館86周年を記念し、「御伽草子-奈良絵本・絵巻を中心に-」と題して、本館が所蔵する御伽草子の中から、主に奈良絵本・絵巻を精選して展示いたします。
 「おとぎぞうし」との言葉から、お伽ばなしや童話を想像されがちですが、一般的に御伽草子とは室町時代から江戸時代初期にかけて作られた短編物語の総称とされています。現在400種類を越える作品が確認され、「一寸法師」「鉢かづき」「浦島太郎」等、現代でも親しまれている話も含まれます。そのほか、公家達の恋愛譚、武士の英雄譚・お家騒動、寺社の縁起、中国やインドの話、鼠や虫等が主人公となる話等もあります。貴族中心の平安時代から、鎌倉・室町時代へと社会が変容する中、世相の乱れと共に神仏への信仰が高まってゆきました。さらに地方武士の台頭や町衆の出現も伴って、話の作者や読者層が広がった事により、多種多様な物語が誕生しました。
 御伽草子には奈良絵本・絵巻として伝わる写本や、活字を用いて作成された古活字版、版本の挿絵に淡い赤・緑・黄の三色を彩色した丹緑本など、異なった種類の本が数多くあります。巧拙いずれも味わい深い絵と共に、それぞれに描かれた中世の人々の息づかいを感じていただければ幸いです。

出品目録

  1 御伽文庫 享保頃刊
  2 わかくさ 奈良絵本 江戸初期写
  3 小伏見物語 奈良絵本 慶長頃写
  4 さくらの中将 寛文10(1670)刊
  5 たなばた 明暦元(1655)刊
  6 いはやものがたり 奈良絵本 室町末期写
  7 一もとぎく 寛文11(1671)刊
  8 おちくぼ 奈良絵本 江戸中期写
  9 はちかづき 丹緑本 寛永頃刊
 10 はな世の姫 江戸初期刊
 11 あま物語 奈良絵本 江戸初期写
 12 四十二の物あらそひ 丹緑本 江戸初期刊
 13 花鳥風月物語 奈良絵本 室町末期写
 14 小町のさうし 古活字版 元和頃刊
 15 あかしの三郎 天文23(1554)写
 16 いそざき物語 奈良絵本 江戸初期写
 17 恋づか物語 江戸初期刊
 18 からいとさうし 丹緑本 寛永頃刊
 19 たむらのさうし 古活字版 寛永頃刊
 20 お ぐ り 奈良絵本 江戸初期写
 21 蝦夷蜂起物語 奈良絵巻 寛文頃写
 22 小あつもり 奈良絵巻 江戸初期写
 23 し づ か 奈良絵本 室町末期写
 24 天狗の大裏 奈良絵本 江戸初期写
 25 じやうるり 奈良絵本 室町末期写
 26 弁慶物語 奈良絵本 江戸初期写
 27 天神絵巻 奈良絵巻 室町中期写
 28 八幡大菩薩御縁起 奈良絵巻 享禄4(1531)写
 29 熊野の本地 奈良絵本 室町末期写
 30 しやかの本地 奈良絵本 江戸初期写
 31 はうざうびく 奈良絵本 江戸初期写
 32 み し ま 奈良絵本 江戸初期写
 33 つぼさか 奈良絵本 江戸初期写
 34 ひだか川 奈良絵本 江戸初期写
 35 伊豆国奥野吉尾翁物語 天正15(1587)写
 36 執金剛縁起絵巻 奈良絵巻 江戸初期写
 37 舟のゐとく 奈良絵巻 江戸初期写
 38 火おけのさうし 丹緑本 江戸初期刊
 39 ぼろぼろのそうし 江戸初期刊
 40 さるげんじ 江戸初期刊
 41 大こくまい 奈良絵本 江戸初期写
 42 つほの石ぶみ 奈良絵巻 江戸初期写
 43 小おとこのそうし 奈良絵巻 室町末期写
 44 宝月童子 奈良絵本 江戸初期写
 45 長 恨 歌 奈良絵本 寛文・延宝頃写
 46 蓬莱山由来 寛文4(1664)刊
 47 やひやうゑねずみ 奈良絵本 寛永頃写
 48 鼠の草子 奈良絵巻 室町末期写
 49 ねずみのさうし 別本 奈良絵巻 江戸初期写
 50 鶴の双紙 奈良絵本 江戸初期写
 51 虫妹背物語 奈良絵巻 享保2(1717)写

3.小伏見物語
3.小伏見物語

25.じやうるり
25.じやうるり

27.天神絵巻
27.天神絵巻

41.大こくまい
41.大こくまい

44.宝月童子
44.宝月童子

48.鼠の草子
48.鼠の草子

ページの先頭へ