天理図書館
蔵書数約150万冊の やまとのふみくら

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展覧会

天理ギャラリー展  

古義堂文庫展

天理ギャラリー展
第125回展
  • 会期:2005年5月15日〜6月12日
  • 時間:午前10時~午後6時 (土・日は~午後4時)
  • 会場:天理ギャラリー(東京天理教館9F)
  • 担当:図書館
  • 講演会 平成17年6月4日(土) 午後2時より 大谷雅夫 氏 (京都大学教授) 「伊藤仁斎の詩歌と学問」

 今年は、古義学を唱道し古義堂を創設した、伊藤仁斎の没後三百年にあたる。この度、仁斎の遺徳を顕彰し、「古義堂文庫」(約五千五百点一万冊)中より、仁斎及び古義堂関係資料を中心に、古義堂伝来の書物を精選し展示する。
 仁斎は、朱子学を批判し、孔子・孟子の本来の思想・原義を究明する古義学とよばれる学説を唱道した、江戸時代前期の独創的な儒学者である。寛文二年(1662)、京都堀川の自宅に私塾古義堂を開き、宝永二年(1705)に七十九歳で生涯を終えるまで門弟に自説を講じた。古義堂は、仁斎没後も伊藤宗家の人々によって二百四十年余受け継がれ、明治期まで及んだ。近世の知名な学塾で、一つの血筋をもって、永年、運営継承されたことは極めて希有である。
 ところで、古義堂には、仁斎著述の稿本類をはじめ多くの古義堂関係資料・蔵書が伝存してきたが、昭和十六年から二十年にかけて本館に一括移譲され、名儒一統の偉績を今に伝えている。今回の展示を通じ、近世を代表する碩学の業績を、推敲多き稿本類から感じとっていただき、併せて仁斎の教えを家学として継承してきた古義堂の歴史的・文化的意義に思いを馳せる機会となれば幸いである。

以下 出品書目
◎国 宝 
○重要美術品

【仁斎関係資料】

  1 古学先生肖像
    付:先哲像伝(伊藤仁斎肖像)  弘化二年刊 
  2 〔誕生日之控〕
  3 家系略草   東涯等筆 
  4 先府君古学先生行状  宝永四年刊  
    付:草稿本  東涯自筆 
○ 5 仁斎日記 天和二年七月朔日~天和三年十二月晦日 
○ 6 〔町中定〕 貞享二年二月朔日   仁斎筆 
○ 7 遊摂州記(『古学先生真蹟』より)  仁斎自筆 
○ 8 仁斎書簡(『先君子手帖雑書』より) 元禄十二年三月十三日付東涯宛
○ 9 鳥居公墓碑銘稿本  仁斎自筆   
  10 東涯日記   東涯自筆
  11 古学先生墓碣打本
○ 12 清閑硯
○ 13 所用印
○ 14 仁斎先生真跡「徳必有隣」


【仁斎の著述書】

○ 15 論語古義 第二本・林本・東涯手沢本
○ 16 孟子古義 自筆本・林本・東涯手沢本
    付:板木
○ 17 中庸発揮 第一本・元禄七年校本・東涯手沢本
    付:板木
○ 18 大学定本 改修本・元禄十年校本・東涯手沢本
○ 19 語孟字義 最古稿本・林本・東涯手沢本
    付:贋刻本
○ 20 童子問 元禄六年自筆本・林本・東涯手沢本
○ 21 古学先生文集 仁斎先生文集・底本・東涯東所書入本
○ 22 古学先生詩集 仁斎先生詩集・林本・歴代手沢本
    付:板木
○ 23 和謌愚草 自筆浄書本
○ 24 古学先生和歌集 林本・東所本


【古義堂関係資料】

  25 古義堂額  花山院愛親筆
  26 古義堂書庫売買証書 元禄十一年二月六日
  27 水哉閣大字  東涯筆
○ 28 同志会籍申約・同志会式  小河成章筆
○ 29 誠修筆記
○ 30 古学先生訳文  仁斎筆
  31 訳 林
  32 制義録
○ 33 私擬策問  仁斎自筆
  34 論語古義講録  東里筆
  35 家訓大略  東岸自筆
  36 古義堂遺書総目叙釈  東所自筆
  37 古義堂書籍目録  東峯自筆 
○ 38 歴代初見帳  仁斎・東涯等自筆
  39 先游伝(『紹述先生遺稿』より)  東涯自筆


【東涯ほか】

  40 紹述先生肖像
  41 名物六帖 底本  東涯自筆
  42 制度通  東涯自筆
  43 古今学変 第二校本  東涯等筆
  44 盍簪録  東涯自筆
  45 秉燭譚  東涯自筆
  46 修成先生肖像
  47 操觚字訣 第二浄書本  東所自筆
    付:東涯草稿本(『紹述先生遺稿』より)
  48 見聞談叢  梅宇自筆

【古義堂旧蔵本】

  49 論語集解 明応版  明応八年刊
  50 新雕皇朝類苑 元和勅版  元和七年刊
  51 景徳伝燈録 五山版  貞和四年刊
  52 皇元風雅 五山版  南北朝期刊 
  53 長恨歌伝 古活字版  慶長期刊 
  54 新編古今事文類聚 〔明版〕 〔明〕刊
◎ 55 欧陽文忠公集 宋版  南宋刊


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