天理図書館
蔵書数約150万冊の やまとのふみくら

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特別展  

教祖120年祭記念展 特別展示

会期:2006年1月12日

 天理図書館は、昭和5(1930)年の開館以来、七十五年の星霜を重ねてまいりました。その間に、幸いにも数多の優品を収蔵することとなりましたが、これらを中心とした稀覯書のコレクションは、わが国有数のものとの評価をいただいております。 これもひとえに、創設とその後の発展にご尽力くだされた二代真柱様をはじめ、多くの先人や信者の方々のご理解とご支援の賜物と、感謝いたしております。
 平成18(2006)年、教祖百二十年祭を迎えるに当たり、天理図書館ではこのコレクションの中から、本館を代表する、あるいは特色ある分野から善本を選び、一年間を近じ、毎月帰参された方々のご覧に供したく存じます。
 まずは、特別展示といたしまして、1月「史籍」、2月「古文書と古記録」、3月「古辞書」、4月「歌謡」、5月「和歌」、6月「連歌と俳諧」、7月「ものがたり」、8月「奈良絵本」、9月「キリシタン版と勅版」、11月「漢籍」、12月「インキュナブラ」(10月は開館76周年記念展「江戸時代の西洋学」)のテーマのもと、各分野10点前後を精選し展観を行います。これら特別展示の書物は、各々国宝・重文の指定を受けた重宝であり、墨痕彩色鮮やかな美術品であり、また歴史性・希少性をもって殊に保存に意が注がれる優品であります。天理図書館蔵書中の白眉と申せましょう。
 併せて、一般の展示として、1月~6月は「日本の古印刷」と題して、奈良朝から江戸時代までの印刷物を、また7月~12月(10月は開催76周年記念展)は「近世名家の白筆本」として、江戸時代の学者・文人らの自筆資料を展示いたします。
 特別展示では優品のもつ重厚さや気高さ、また一般の展示ではわが国古印刷の諸相、そして近世の人々の息吹を、身近に感じ取っていただけるのではないでしょうか。是非とも、ご清覧ください。

1月 史籍

日本書紀神代巻<乾元2年写>(国宝)、播磨国風土記<平安末期写>(国宝)

2月 古文書と古記録

太政官符<宝亀3年>(重文)、明月記<定家自筆>(重文)

3月 古辞書

和名類聚抄<平安末期写>(重文)、類聚名義抄<鎌倉末期写>(国宝)

4月 歌謡

神楽歌<平安末期写>(重文)、梁塵秘抄巻第一<室町末期写>(重文)

5月 和歌

新古今和歌集<南北朝期写>(重文)、貫之集<永文12年写>(重文)

6月 連歌と俳諧

新撰菟玖波集<明応6年写>(重文)、奥の細道行脚之図<元禄6年画>

7月 ものがたり

竹取物語<天正20年写>(重文)、伊勢物語<鎌倉中期写>(重文)

8月 奈良絵本

熊野の本地<室町末期写>、鼠の草紙絵巻<江戸初期写>

9月 キリシタン版と勅版

 落葉集<慶長3年刊>(重文)、ぎやどぺかどる<慶長4年刊>(重文)

10月 開館76周年記念展「江戸時代の西洋学」

11月 漢籍

欧陽文忠公集<慶元・嘉泰期刊>(国宝)、南海寄帰内法伝<奈良末期写>(国宝)

12月 インキュナブラ

四十二行聖書断簡<1455年頃刊>、東方見聞録<1484年頃刊>

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