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展覧会

天理ギャラリー展  

古今和歌集と伊勢物語

天理ギャラリー展
第185回展
  • 会期:2026年5月17日〜6月14日
  • 時間:午前9時30分~午後5時30分
  • 会場:天理ギャラリー(東京天理ビル9F)
  • 担当:図書館

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展覧会情報  ご挨拶  見どころ  出品目録 

 

展覧会情報

会期  :2026年5月17日(日)~6月14日(日) ※会期中無休
時間  :9:30〜17:30(入場は17:00まで)
入場料 :600円(高校生以下無料)
会場  :天理ギャラリー
     (〒101-0054 東京都千代田区神田錦町1-9 東京天理ビル9階)

ご挨拶

平安時代末期、わが国最初の勅撰和歌集『古今和歌集』が成立、これは和歌を詠む上で学ぶべき必須の教養とされ、それ以後の和歌及び物語、連歌等に大きな影響を与えてきました。

そして、この時代には、『貫之集』『伊勢集』等、個人の和歌をまとめた私家集も多く編まれました。和歌にまつわるエピソードをまとめた歌物語も作られ、中でも『伊勢物語』はその先駆けともいえる作品で、『古今和歌集』と同様に、後世さまざまな分野に影響を及ぼし、多くの人々に今日まで読み継がれています。

こうした歌集や、歌物語の成立と共に、和歌は平安貴族のコミュニケーションツールとして発展し、国風文化を象徴するものとなりました。

このたびは、天理図書館が所蔵する『古今和歌集』『伊勢物語』を中心とした資料群から主要な写本、自筆注釈書等を展示いたします。長い時を経て現在に伝わった各資料をご覧いただき、仮名で書かれた流麗な和歌、美しい写本の世界を楽しんでいただければ幸いです。

見どころ

『古今和歌集』

延喜5年(905)、醍醐天皇の命で紀友則・紀貫之・凡河内躬恒・壬生忠岑によって編纂された『古今和歌集』は、最初の勅撰和歌集として後世に多大な影響を及ぼす。また、貫之による「仮名序」は、歌論として重んじられた。

古今和歌集 片仮名本 鎌倉初期写 <重要美術品> 
古今和歌集両序 藤原俊成筆 平安末期写

私家集

『古今和歌集』のような多くの歌人の和歌を集めた歌集に対し、個人の和歌を集めたものは「私家集」と呼ばれる。特に「三十六歌仙」の歌集は特に好まれた。

貫之集下断簡 藤原定信筆 平安末期写

『古今和歌集』の注釈書

『古今和歌集』は後代の歌人に尊ばれ、平安時代末期以降に多くの注釈書が作られた。そして、家により異なる解釈が生まれていった。やがて室町時代に入ると、その解釈の一部は「古今伝授」という形で師から弟子へと伝えられるようになる。

僻案抄 伝藤原為家筆 鎌倉中期写 <重要文化財>

『伊勢物語』とその周辺

『伊勢物語』は六歌仙の在原業平をモデルとする「男」の生涯を描いた歌物語である。『古今和歌集』の撰集材料としても用いられ、後の物語文学にも大きな影響を与えた。このため和歌を学ぶ人々にとって欠かせない作品として広く読まれてきた。

伊勢物語 文暦本 伝冷泉為相筆 鎌倉末期写 <重要美術品>

『伊勢物語』の注釈書

鎌倉時代には『伊勢物語』の注釈書が数多く作られたが、史実との関係が明確でない説も少なくなかった。室町時代に入ると、一条兼良が資料に基づく実証的な注釈方法を示し、注釈のあり方は大きな転機を迎える。この頃には、古典の講釈が盛んになり、その内容を書き留める「聞書」の形でも注釈書が作られるようになった。

伊勢物語愚見抄 甘露寺親長筆 明応3年(1494)写
出品一覧

1 古今和歌集 片仮名本 鎌倉初期写 <重要美術品>
2 古今和歌集 顕昭本 伝藤原家隆筆 鎌倉初期写
3 古今和歌集両序 藤原俊成筆 平安末期写
4 古今和歌集上巻 伝寂蓮筆 鎌倉初期写 <重要美術品>
5 古今和歌集 真観筆 宝治2年(1248)写
6 古今和歌集 西住・聖音筆 文永2年(1265)写 <重要美術品>
7 古今和歌集 伝二条為定筆 元弘2年(1332)写
8 古今和歌集 三条西実隆筆 永正12年(1515)写
9 古今和歌集 伝世尊寺定成筆 南北朝期写
10 古今和歌集 伝世尊寺行尹筆 正中3年(1326)写 <重要美術品>
11 貫之集 伝二条為氏筆 文永12年(1275)写 <重要文化財>
12 貫之集下断簡 藤原定信筆 平安末期写
13 伊勢集 藤原定家等筆 鎌倉初期写 <重要文化財>
14 躬恒集 松平定信筆 江戸後期写
15 業平集 松平定信筆 江戸後期写
16 小町集 松平定信筆 江戸後期写
17 三十六歌仙 嵯峨本 江戸初期刊
18 古今和歌集注 室町前期写
19 古今問答 室町中期写
20 古今名所 藤原定家自筆 鎌倉初期写
21 僻案抄 伝藤原為家筆 鎌倉中期写 <重要文化財>
22 古今集註 鎌倉末期写 <重要文化財>
23 古今和歌集抄 室町末期写
24 古今和歌集聞書 尭恵自筆 延徳4年(1492)写
25 古今和歌集聞書 細川幽斎筆・三条西実枝自筆書入 元亀3~天正2年(1572~74)写
26 伊勢物語 伝藤原為家筆 鎌倉中期写 <重要美術品>
27 伊勢物語 文暦本 伝冷泉為相筆 鎌倉末期写 <重要美術品>
28 伊勢物語 天福本 玄津筆 長禄2年(1458)写
29 伊勢物語 武田本 室町中期写
30 伊勢物語 承久本 伝心敬筆 長享2年(1488)写
31 伊勢物語 古本 伝慈鎮筆 鎌倉中期写
32 伊勢物語 真名本 江戸初期写
33 伊勢物語 嵯峨本 慶長13(1608)刊
34 大和物語 御巫本 姉小路基綱筆 室町中期写
35 大和物語 国籍類書本 元和・寛永期写
36 多武峰少将物語 村田春海筆 江戸後期写
37 神風知顕正義集下 鎌倉末期写 <重要美術品>
38 和語知顕集 鎌倉中期写 <重要美術品>
39 伊勢物語難儀抄 室町末期写
40 伊勢物語愚見抄 甘露寺親長筆 明応3年(1494)写
41 伊勢物語惟清抄 清原宣賢自筆 天文17年(1548)写


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