開館81周年記念展 近世の文人たち -自筆資料にみるその人となり-


  

  開館81 周年を記念して「近世の文人たち-自筆資料にみるその人となり-」展を開催します。近世の文化の特徴の一つは、殊に学問の世界では、市井に多くのその担い手が現れ、旧来の権威や伝統に囚われず、自由な立場から研究を発展させ、独創的な成果を生み出したことです。これは文学や芸術の分野にも通じます。庶民はもちろん、たとえ武士であっても、次三男や下級のもの、また牢人など生活に保障なき者たちの中には、ひとり自己の才能を信じ、不断に研鑽を惜しまず、その道を大成し、欠くべからざる人物と認知されるに至った者も少なくありません。唯我独尊、傲岸不遜と評されて、いささか性格にクセのある人物も多々見受けられますが、苦節の人生で、それも宜なるかなであります。
 この度、近世の文化を彩った学者をはじめ、俳人・戯作者・画家等々を、「文人」として50 人を精選し、紛うことなき自らが記した著作の稿本・書簡・日記などをご覧いただきます。これら自筆のモノは、学問の上ではむろん第一等の資料として尊ばれるところであり、この人たちを深く知るには必見の資料であります。個性溢れる筆癖の中に、あるいは朱墨をもって縦横に施された推敲の跡に、印刷本では窺えない人柄の一端でも思い浮かべ得るかもしれません。映画やテレビでお馴染みの「時代劇」の時代の文人たち、明治・大正の人々よりも、むしろ身近に感じていただけるのではないでしょうか。

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会 期 : 平成23年10月19日(水) ~ 11月6日(日)

時 間 : 午前9時 ~ 午後3時30分
会 場 : 天理図書館 2階展示室
パンフレット (PDF)
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会 期 : 平成24年5月13日(日) ~ 6月10日(日)

時 間 : 午前9時 ~ 午後5時30分
会 場 : 天理ギャラリー(東京天理教館9F)


パンフレット (PDF)

【 講演会 】 平成24年5月26日(土) 午後2時から
          中嶋 隆氏 (早稲田大学教授)
            「西鶴の『文人』意識-言葉の錬金術-
出 品 目 録         
  1. 藤原惺窩   惺窩姜沆筆談
  2. 朱 舜 水   逐日功課自実簿
  3. 熊沢蕃山   書簡 稲葉彦兵衛宛
  4. 伊藤仁斎   童子問<重美>
  5. 新井白石  高子観遊記
  6. 荻生徂徠   明律国字解
  7. 雨森芳洲   たわれ草
  8. 伊藤東涯   名物六帖
  9. 林 述斎   書簡 加藤千蔭宛
 10. 頼 山陽  書簡 母堂宛
 11. 横井小楠   書簡 横井牛右衛門宛
 12. 佐久間象山  ハルマ出版に関する藩主宛上書
 13. 吉田松陰  書簡 月性宛
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 14. 契 沖    源注拾遺
 15. 荷田春満   令集解考
 16. 賀茂真淵   万葉考<重美>
 17. 本居宣長   古事記伝<重美>
 18. 村田春海   贈稲掛大平書
 19. 本居大平   恩頼図
 20. 伴 信友   踏歌考
 21. 平田篤胤   赤県太古伝
 22. 橘 守部  稜威道別
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 23. 藤 貞幹  古瓦譜
 24. 多紀元簡   書簡 木村蒹葭堂宛
 25. 宇田川玄真  ウェインマン図説
 26. 山村才助  訂正増訳采覧異言
 27. 岩崎灌園  灌叢秘録
 28. 宇田川榕庵 植物図
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 29. 北村季吟   誹諧之事
 30. 井原西鶴 大矢数成就文 下里勘兵衛宛
 31. 松尾芭蕉  野ざらし紀行
 32. 近松門左衛門 菊花堂之記
 33. 与謝蕪村   和田岬遊記
 34. 上田秋成  胆大小心録
 35. 大田南畝  壬申掌記
 36. 滝沢馬琴  吾仏乃記
 37. 香川景樹  書簡 児山紀成宛
 38. 太田垣蓮月  書簡 橘曙覧宛
 39. 野村望東  夢かぞへ
 40. 橘 曙覧  書簡 佐藤硯湖宛
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 41. 安楽庵策伝 策伝和尚送答控
 42. 慈 雲  人となる道
 43. 司馬江漢  無言道人筆記
 44. 水野廬朝  盲文画話
 45. 松平定信   宇下人言
 46. 巻 菱湖  書簡 平野安之允父子宛
 47. 渡辺崋山  書簡 滝沢馬琴宛
 48. 武田耕雲斎 日記 文久二年三月至五月
 49. 井伊直弼  書簡 つぼね宛
 50. 松浦武四郎 近世蝦夷人物誌